にしのひがしの

小説家志望の女が本の感想を書いてゆくブログ。

2018-06-28から1日間の記事一覧

佐藤厚志『蛇沼』(第49回新潮新人文学賞受賞作品)感想

※ネタバレ注意 (新潮2017年11月号) ドロドロした憎悪、疑念、暴力、嫌悪が沼底に溜まった泥のように渦巻いている。 主人公恭二がセイコや雷魚、祖父茂夫に向ける愛情?はちょっと意外なくらい純粋。 一枚岩なヒーローとかダークヒーローではなく、鬱…