にしのひがしの

小説家志望の24歳女が本の感想を書いてゆくブログ。

日本文学

2018年7月〜8月に読んだ本

7月〜8月に読んだ本で、記事を書いていなかったものをまとめました。 (案の定)長くなりましたが…。一冊あたりは短いので読んでみてください。 優しい鬼 レアード・ハント 奴隷制があった時代の、中西部(ケンタッキー州シャーロット郡…『パラダイス』)…

『すばる』2017年11月号感想走り書き(第41回すばる文学賞受賞作品+佳作感想)

読みました。うーん。。どっちも微妙でした。賞ごとの傾向はあるんでしょうが、完成度においても文章のレベルにおいても『蛇沼』(新潮新人賞)『青が破れる』(文芸賞)のほうがよかったと思います。 (それぞれの感想ページはこちら↓) 山岡ミヤ『交点』第…

大江健三郎『個人的な体験』『狩猟で暮した我らの先祖』『人生の親戚』『鳥』

最近わりと大江健三郎を読んでいました。個人的な感想メモを書き留めておきたいと思います。 個人的な体験(第11回新潮文学賞受賞作) 大江健三郎の作品は彼独自の哲学や思索のシュミレーションというか、あるひとつの実験的な世界という側面が強い。こう、…

町屋良平『青が破れる』〜第53回文藝賞受賞作 感想

(文藝2016 冬号誌上で読みました) 「気持ちのよい違和感」 口語と文語、漢字とひらがな、文学と会話が入り混じってくる文章が新鮮だった。所々詩のような、所々コントのような。形式張ったなにかを描こうとしていない。とことん感覚的で。あまりかっちり小…

石井遊佳『百年泥』(第49回新潮新人文学賞・第158回芥川賞受賞作)感想

(新潮2017.11月号誌上で読みました) ※ネタバレ注意 最近の芥川賞って、こういう、ちょっとべらんめい感ある女性の一人称小説が好きな気がする。絲井秋子さんとか村田沙也加さんとか。正直そこまで良い小説とは思わなかった。「わたしのインドで日本語教師…

佐藤厚志『蛇沼』(第49回新潮新人文学賞受賞作品)感想

※ネタバレ注意 (新潮2017年11月号) ドロドロした憎悪、疑念、暴力、嫌悪が沼底に溜まった泥のように渦巻いている。 主人公恭二がセイコや雷魚、祖父茂夫に向ける愛情?はちょっと意外なくらい純粋。 一枚岩なヒーローとかダークヒーローではなく、鬱…

井上荒野『切羽へ』感想

(2008年 第139回直木賞受賞作) 読みました。 ずっと「せっぱ」だと思って読み進めてたんだけど、「きりは」って読むんですね。切羽詰まる、の切羽ですよね。意味は同じなのかな。 解説が山田詠美さんで、昔好きだったのでそれもあって読みました。 …

『骨を彩る』彩瀬まる 感想

読みました。 :★★★★★: 今やってるAmazon Kindleの幻冬舎文庫セールで324円で買いました。あ、でも、Kindle版は解説がない(最後まで読んで知った)というがっかりポイントがあります。。解説だけ図書館とかで読むなりでいいって方はぜひぜひ。 凄い良か…

TOKYO FMサンデースペシャル 『人生に、文学を。』 第一回 桐野夏生・谷崎潤一郎感想

夏風邪でダウンしておりました(若干今も)、にしのです。だんだん風邪が良くなってきたときに、自力で本を読むのも、映画や動画を見るのも、ちょっとキツいなっていうタイミングがありました。暇なんだけど視覚情報に集中するのが辛いっていうか。なので、…