にしのひがしの

小説家志望の女が本の感想を書いてゆくブログ。

英語学習挫折した方に〜NetFlixで「リトルウィッチアカデミア」を英語字幕・英語音声で見るのはオススメという話

こんにちは、にしのです!

今回は珍しく英語の学習法についてです。備忘録の意味も込めて書いておきたいと思います。まあ、タイトルの通りなのですが、個人的にはすごく自分にあってるなー!と思うので、参考にしていただければと思います。

自分の英語スキルはセンターレベルです。精読はちょっと授業でやりましたが英会話とかwritingは全然ダメです。

ここ何年か私がやって挫折した英語の勉強として、主に

があります。みんなそれなりにやってみはしたんですが、できなかったんですよね。できないというと語弊があるけれど、とにかく習慣として根づくまではいかなかった。その分析をちょっと書いて見ます。

 

TOEIC

・わからないことがありすぎてとにかくつらい
・そもそもビジネスとかニュースとかそこまで興味がない。終わりが見えない。
・テキストたかい
・勉強!!って感じでなかなかやれない

 

洋ドラを見る、洋画を見る

TOEICであがってた「勉強!!」って感じを解消しようと頑張って何個か見てみたんですけど、これもいろんな理由でダメでした。

・とにかく長すぎる(一話を見て忘れないうちにもう一度見る気には到底慣れない、疲れる)
・内容が複雑すぎる(伏線とか人間関係とかが複雑で、日本語字幕とか吹き替えで見てもわかりにくい。英語で見たらなおさらついていけない)
・会話が難しすぎる(普通の日常会話が早いのもそうだし、特に皮肉っぽい言い回し、スラング口語表現が理解不能。英語文化圏独特のニュアンスが汲めない)
・専門用語がががが(法曹用語、犯罪用語、医学用語、IT用語などなどが無理)
・上2つの結果として続きが気になるのに今見てることが全然解らなくてイライラする、楽しめない

特に「ウオーキングデッド」とか「プリズンブレイク」は色んなところですごくおすすめされていて、何回か挑戦したんですけど。暴力表現が多いし、内容が重すぎて気軽に見れない。緊迫した雰囲気だけで疲れちゃうところがありました。
洋画も、理解不能なものを一回二時間かけて英語で見て、また日本語で見直すっていうのはすごく非効率的な気がしちゃってだめでした。それに、映画のジャンルにもよるんですが、アクションが多いとあんまり言葉が出てこなくて、英語の勉強としてはどうなんだろう、と思ったりとか。


TED

「長い」っていうハードルは厳然としてあります。あと「内容が難しい」っていうのも。
他には、
・自然科学とかは多いけど、私が興味を持てる文学の分野のスピーチはあんまりない。
・聴衆が笑ってるのに全く笑えないときの地味な疎外感。
・個人的な考えが話者と違ってる時につらくなる。

 

洋書多読スクリプト

Oxford Bookworms Library

Adventure of Huckleberry Finn、The Cather inte Rye、The Picture of Drian Grayなどを読みました。感じたのは、楽しくないなあ、ってことです。こういう本って単語の数を減らすために書き換えられててて、そのために同じ単語が何度も何度も登場しています。ただそのために表現が一辺倒で、読む楽しみがなかなか感じられない。学術書なんかはこれで読みやすくなっていいのかもしれないけど、読書に表現の多彩さを求める派としては楽しめなくて、これなら原書のほうが楽しめるのでは?って思いました。

 

洋書

最初は全部辞書を引いてて、悲しくなってやめました。次に精読はダメと聞いてひかずに読んで見たんですけど、混乱するだけでやめました。今思えばレベルが合ってなかったのかもしれない。
そのほかの理由としては、
・「洋書を読む」という気構えが毎日集まらない
・わからない単語が気になってつらい
・訳書がないと、わからないところがくると止まる
・訳書がある場合も、照らし合わせた自分の理解からだいぶ乖離しててショック
・どうしても訳書が「答えの本」的な扱いになってきて、正解が一つしかないって感覚になるから、自分で読解する楽しさがなくなる
・子供向けすぎても展開が読めてつまらない
・Chapterが長いとなかなか区切りがつけられない
などがあげられます。

特に『嵐が丘』の原書が死ぬほど難しくてつらかったです。。訳書だと幾分冗長だけどすらすら読めるのに。日本語だと激低のハードルが英語では激高すぎて、いちいち自分の英語力のなさがわかってきて、嫌になってしまいました。

 

スクリプト(台本)を読む

これやれてる人はすごいと思う。Mr. Robotっていうドラマのスクリプトをちょっと読んだんですが、映像と洋書の悪いとこどりみたいな感じが否めなかった。

 

ポッドキャスト

読んでわからないものが聞いてわかるはずないよね。。
結局リーディングの問題になってきてしまって、そうなると止まります。耳とか語彙の問題もあるから、いきなり豪速球のボールを投げつけられてる感じでワーーーってなる。あと、スクリプトが公開されてないものが圧倒的に多いので、答え合わせができない。聞き取れなかった単語の確認ができない。


こういう感じで何年間か心折れてきました。


そういうなかで、こないだから始めてみた、日本のアニメを英語吹き替え英語字幕で見るっていうのはすごくしっくりきて感動しました。

  

そもそものきっかけは、普通に「少女終末旅行」をアマゾンプライムで見ていた時です。間が長いし、会話も簡単だし、これって英語教材にちょうどいいんじゃないか?ってふと思いました。生憎「少女終末旅行」の英語版はなかったし、北米版DVDとかも出されていなかったんですが、「じゃあ他に英語で見れるのないかなあ」ってNetFlixを探しました。
それであったのが「リトルウィッチアカデミア」です。他にも「東京グール」「キルラキル」など大型タイトルが配信されているようです。

 

ei-raku.com

 

でも、この中でも「リトルウィッチアカデミア」は、英語音声にしたときの「わざわざ英語で見てる」感がなくて良いと思うんですよね。そもそも英語圏が舞台の話だし、世界観とキャラデザ、英語しゃべりがすごくしっくりくるんです。
キルラキル」なんかは日本語で見たほうが良いところもあるんじゃないかな。言い回しとか落語調だったり、掛詞とかも結構多用されてるし。他にも「ヴァイオレットエヴァーガーデン」なんかは未視聴だけど、海外っぽいし良さそうです。「少女戦記」はちょっと言い回しが難しくて大変そう…。

 

英語で日本アニメを見る

そもそも映像の強みとして、本に比べて、

  • わからなくても勝手に進む
  • ただ見てるだけで話の流れが頭に入る

っていうのはすごく大きいなと思います。文章だと、まず頭が理解してくれないと内容も進展もわからないからそこで止まってしまう。また、音声だと、先には進んでくれるけど、ビジュアライズできないから、ついていけなくて自分の理解が止まってしまう。そこの二つがクリアされている。

ただ、映像でも洋ドラとか洋画だと正直時間が長いし、内容が複雑すぎる。
その点アニメなら一話20〜30分でコンパクトだし、内容も日本アニメに多い日常系ならわかりやすい。想像や予測の範囲内のやりとりで完結してくれるので、聞き取れなくてもそこまで置いて行かれない。わからない単語が出てきても、映像が補足してくれる。

英語のアニメはどうだろう、と思って見てみたときもあるんですけど。
「アドベンチャータイムズ」は、自分にはセリフが早すぎて疲れる&ついていけないっていうのが開始五分で分かりました。英語版→日本語版を見直し見直しでやればいけるのかもしれないけど…。「サウスパーク」も同様で、海外アニメって結構スラング多いし早いんですよね。。時事ネタとか社会問題とかわかりにくいのも放り込んでくるし。難易度は高めな気がする。

それと、日本アニメの大事な点としてはやっぱりキャラの可愛さがあると思います。海外アニメのキャラってやっぱりどこかとっつきづらさがあったりする。気軽に見れる(習慣にする)って点では「とっつきやすさ」って結構大事なんだと思います。
よく英語上達には現地のスクールに通ったり、ネイティブの人との英会話が近道、っていうけど。あれって結局「理解しようという気持ち」が高まるのが大事なのかなと思うんですよね。必要に迫られてであれなんであれ。英語圏の人と付き合うと語学力が上がるっていうのも、「好きな人のことを知りたい」っていう欲求からきたりするのかなあ、とか。
それと同じように、アニメのキャラに親しみが持てると、「この子が何いってるのかわかってあげたい」っていう気持ちが出てくる。食い入るようにセリフを聞いたり、画面を見つめてヒントを探している自分に気づく。「切実な理由」ができるのって大事だと思う。
リトルウィッチアカデミア」はその「親しみが持てる」「とっつきやすい」っていう点ですごく秀逸だと思います。ハリポタを彷彿とさせる世界観とか。海外ドラマだとメインキャラって増えていって、だんだんこんがらがっていくイメージなんですけど、その点、リトルウィッチアカデミアはちゃんと「この3人」っていう安定感がある。キャラづけもある程度定番でありながら、魅力に溢れている。小さい頃に「忍たま乱太郎」を見てた感覚で見れるのがすごくいいと思うんですよね。もともと英語教材用に作られたんじゃ、って思うくらいそのへんがよくできてます。

 

私の見方

私の見方を紹介します。

英語字幕・英語音声でまず見ていく。

だいたい進展は読み取れます。あと、アッコの言ってることはほとんど英語のままでわかる。だいたい何を言いそうなのかも予想つくし。スーシーが結構難しいです。ちょっと皮肉っぽいからかなあ。ちょっと声が低くて聞き取りづらいですね。ダイアナとかの秀才キャラや先生方の早口とかはだいたいよくわからなくて見返します。ざっくりいってることはわかるけど・・・みたいな。子供のときに戻ったような感覚がします。
Netflixの場合、英語字幕と英語音声が同じ内容ではないんです。英語字幕は日本語字幕を英訳している印象です。
でもそれが逆にいい気がする。耳から入ってくることと目で見ている文章が一致していると、なんだか「待ち」の部分が出てきてしまう気がしていて。「出てきた文章を読み上げられるのを待っている」みたいな。でも、微妙に違うので、「理解して読もう」「理解して聞こう」ってすごく頭が英語に働きかける感じがします。聞いてわかる言葉でも、違う表現が字幕で出るので勉強になるし。異なる言い回しを一度に2つ摂取できるのはなかなかないと思う。

 英語字幕・日本語音声で見直す

 わからない単語とかセリフがある程度溜まってきたら、場面単位で見直します。日本語字幕と英語字幕、英語音声と日本語音声、どれがいいかちょっと悩んでたんですけど、英語字幕・日本語音声に落ち着きつつあります。字幕だとどうしても文語表現になるっていうか、直感的に口語にならないところがある。日本語でこういうときは、こういう表現になるんだな、と英語文で学べるのがいいですね。英会話的な勉強になると思う。でもこれは「リトルウィッチアカデミア」のオリジナルが日本語だからこそかもしれないですね。英語版と日本語版の声優の聴き比べもできて楽しいです。個人的にアーシュラ先生は英語版のほうがいい声してると思う。素敵。

ほとんどこの2ステップです。あんまり見返しすぎちゃって飽きない・覚えないようにしてます。楽しさ重視でやるのが自分には続くなと思ってます。
また、わからなくてもなるべくコマ止めはしないようにしています。文章と違って「止まらない」のが映像の良い点だと思うので、切り刻まないほうがいい気がするというか。
話の展開がわりと単純なので、見進めていけばだいたいここでこういうこと言ってたんだな、っていうのはわかるし。もしわからなくて見直したときも、ある程度タイムラグを作っておく(もったいぶっておく)ことで、「・・・なるほど!」感がキモチイイ感じがします。
難易度も、平均して1話に3シーンくらい見直したいところがあるって感じなので、個人的にすごくいい難易度だと思います。飽きず、うんざりせず、楽しめて見れるので。

それと地味にオススメなのは、見終わったあとにネットのまとめでその話の感想を見ることです。普通の英語教材なんか目じゃないほどいろんな人のいろんな意見、感想を見ることができて、すごく楽しいです。ここまでスキットを掘り下げて楽しめるのってなかなかないんじゃないかと思います。

英語の学習に悩んでいる方がいたら、ぜひ試してみてください。私と同じくらいの英語力であれば、勉強になるかもしれません。
自分的にはすごくヒットだったので、とりあえずこの方法を試しつつ、「リトルウィッチアカデミア」を完走したいなと思います。

ではでは、ここまで読んでいただきありがとうございました!