にしのひがしの

小説家志望の女が本の感想を書いてゆくブログ。

「小説とは何か」を具体的に考えるための25の質問

 

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こちらの記事で公開されていた「小説とは何か」を具体的に考える25の質問、に自分なりに答えてみました。

内容は以下のとおりです。

 

1 「小説とは何か?」を考えることで、あたなの身に何が起きると思うか。
2 文字だけで構成されている世界が持つ意味ってなんだろう?
3 フィクションと嘘の違いってなんだろう?
4 他の表現法と比べて、小説の優れた点はどこだろう?
5 他の表現法と比べて、小説の劣った点はどこだろう?
6 面白い小説とはどんなものか。
7 小説は読者のどんな感覚をもっとも強く刺激するだろうか。
8 小説は世界に必要だろうか?
9 小説はどんな人を救うだろうか?
10 小説が世界に必要ではなく、人を救う力もないとして、それでも小説を書く理由は?
11 小説と音楽の接点は?また、小説と絵の接点は?(スポーツ、お笑い、恋愛、写真なんでも可)
12 50年後、小説はどうなっていると思う?
13 小説を書く(読む)最高のシチュエーションはどんなものだろうか。詳細に。
14 小説(文学)が禁止されている世界、あなたはどう感じる?どうする?翻って、今現在世の中で禁止されているもののことを考えてもその態度は変わらないだろうか。
15 小説が持つ、ストーリー以外の嘘にはどんなものがあるだろう。
16 小説内の挿絵の効果と弊害について
17 詳細に描写されたAという人物のイメージが読者により異なる不思議について
18 眠るときに見る夢は、小説のアイディアになるだろうか。
19 小説と現実の共通点は?
20 小説を書く(読む)力と、現実の経験値は比例するだろうか。
21 小説家の役割とはなんだろうか。
22 小説が満たしていなければならない条件はあるだろうか。
23 20か国語扱えるとしたら、どの言語で書く?(読む?)それはどうして?
24 小説を書く(読む)上での、あたなのガソリンはなんですか?
25 これらの質問に答えるうちに、自分の中に見つけた矛盾はある?

 

解答

1 「小説とは何か?」を考えることで、あなたの身に何が起きると思うか。


うーん。漠然としかいえないけど、小説を書いたり、読んだりするうえでの、何らかの評価基準が新たに加わるのではないか。というか、それを期待して答えてみる。自分の中での「いい小説」の輪郭線がハッキリするというか。

 

2 文字だけで構成されている世界が持つ意味ってなんだろう?


意味…じゃあ、絵だけで構成されている世界、音だけで構成されている世界、もしくは、映像と音と匂いと味と触覚で構成されている世界に意味はあるのか? 全然ないか、もしくはどれも同じ意味をもつのじゃないだろうか。

3 フィクションと嘘の違いってなんだろう?


フィクション→人が中に棲めるもの。心を動かされるものは多分みんなフィクション。創作物。
嘘→表面的、その場しのぎ、会話の上だけ。捏造。
上の定義を超えるような嘘はフィクションだといえる。

 

4 他の表現法と比べて、小説の優れた点はどこだろう?


優れた点。うーん。私にとっては、表現しやすいということ。安価。コストが少ない。映画を撮ったり絵を描いたりするときには必要な物理的なモノが必要ない。時間帯も制限がない。

5 他の表現法と比べて、小説の劣った点はどこだろう?


劣る。そもそも比べるものではないような気もしつつ、考えてみる。
完全に自給自足ということ。あと、パクリとかがわかりづらい。
ぱっと見て評価したり感動したりできないということ。それゆえ、基本的に限られた人向けの閉じたメディアともいえるかも。

6 面白い小説とはどんなものか。


人それぞれではある。私にとっては、奥深いもの、変わった角度から世界が読めるもの。
優れた小説と面白い小説はちょっと違うかもしれない。

 

7 小説は読者のどんな感覚をもっとも強く刺激するだろうか。


どんな感覚。五感ということ? 違うな。もっと奥深い、哲学のようなものを刺激すると思う。もっとも強くというなら。

8 小説は世界に必要だろうか?


うん。世界はわからないけど、まあ、私には必要かな。

 

9 小説はどんな人を救うだろうか?


弱い人。悲しい人。暇な人。頭がいい人?
(この設問は「小説はどんな人に読まれるだろうか」ではなく、「どんな人を救うだろうか」である。だから、「小説によって救われる人はどんな人か」というふうに考えた)

 

10 小説が世界に必要ではなく、人を救う力もないとして、それでも小説を書く理由は?


うーん。。自己満足。でも、自己満足としたって自分を救うために書いてるのかもね。本当に小説を書いても自分も含めて誰も救われないなら、小説は書かかれないんじゃないかな。書いたとしても、賞がつくられたり活計がたつほど社会的に評価はされない。

 

11 小説と音楽の接点は?また、小説と絵の接点は?(スポーツ、お笑い、恋愛、写真なんでも可)


音楽→読み取り方?のようなもの。心地よい和音・心地よい文章の組み合わせとか。
絵→ストーリー性という点では接点があるかも。音楽にもストーリー性はあるか。ストーリー性でスポーツも恋愛もお笑いも写真も接点としてくくれる気がしてきた。

 

12 50年後、小説はどうなっていると思う?


普通にある。ベストセラーとか文学賞がどうなってるかは知らないけど。でも本質的な小説は絶対に生まれ続けている。

 

13 小説を書く(読む)最高のシチュエーションはどんなものだろうか。詳細に。


書く→静かな図書館や室内で、逆光が反射しない窓際で。小雨とか薄曇りでもいいな。お腹はちょっと空いてて、手とキーボードがくっついて離れないみたいに文章が出てくる。自分と小説世界がリンクして、救済が染み渡る。飲み物はあってもなくてもいい。誰にも見られて居ないし、誰もお喋りをしていない。他の人は静かにうたたねしてるのがいいかな。
読む→書斎で自分にちょうどの椅子と机で。ちょっと狭いくらいがいい。
それか、空いてる電車や新幹線に乗っている。最近気付いたけど結構これも集中できる。ちらっと目をあげると窓の外とか、ほかの人が見えるのがいいね。

 

14 小説(文学)が禁止されている世界、あなたはどう感じる?どうする?翻って、今現在世の中で禁止されているもののことを考えてもその態度は変わらないだろうか。


うーん。誰も楽になれないんじゃないか。それは言い過ぎか。でも、結構な割合の人が楽になれない、のでは。でも禁止されてなくても全然本は読まない、ネットとテレビしか見ないって人ざらにいるしな。
本を読んでた人は、禁止されても今まで集めた本を隠し持ってこっそり読むんじゃないかな。私もそうする。麻薬みたいに規制されたり逮捕されたりするのかな…無理だなあ。

15 小説が持つ、ストーリー以外の嘘にはどんなものがあるだろう。


んん。嘘というより誇張? 誇張は嘘? 設定は嘘? 嘘というよりセットだよな。嘘と呼べるものはないんじゃない? 読んだ人が嘘と思うのか、書いた人が嘘と思うのか。よくわからない。

16 小説内の挿絵の効果と弊害について


あんま興味ない。でも萌え絵の絵本はあんまり子供に読ませたくない。
作品のイメージにあって、作者が認めたんなら基本的には口出すことではないのでは。

17 詳細に描写されたAという人物のイメージが読者により異なる不思議について


不思議なのか?読者ごとの感性じゃないか。
例えば「世話焼き」ってだけでも「頼れる」って人と、「鬱陶しい」と思う人とはいるだろうし。

 

18 眠るときに見る夢は、小説のアイディアになるだろうか。


なる。

 

19 小説と現実の共通点は?


一筋縄ではいかないところ。

 

20 小説を書く(読む)力と、現実の経験値は比例するだろうか。


現実のなんの経験値か。旅行に行った経験値?異性と付き合った経験値?仕事の経験値?
リンクする場合もまああるんじゃないかな。たとえば旅行記を旅行によく行く人が読めば、予備知識はついてるから色々と汲めることもあると思う。
小説に限った場合は、、そもそも読む力と読み取る力って違うのかな。なんかわかんなくなってきた。

 

21 小説家の役割とはなんだろうか。


役割。。。社会的責任?とか?と考えてみたけどなんか偉そう。小説を書くこと。以外にないのでは

 

22 小説が満たしていなければならない条件はあるだろうか。

満たしていなければならない。。誰か読み手のために、席をあけておくというか、読み手を包含したものを書くということじゃないかな。その読み手というのは限られたごく一人かもしれないけど、それでもそれはある程度小説じゃないか。あとは、読むに耐える文章と展開にするということ。最近のラノベとか見てると、自分の狙った層に面白い・読むに耐えるということなのかもしれない。

 

23 20か国語扱えるとしたら、どの言語で書く?(読む?)それはどうして?


ネイティブじゃないか。英語勉強してるけど、やっぱり「ネイティブの言葉から」しか究極できないなって思う。でもナボコフとか、多和田葉子さんとか、いろいろ特例はいるけどね。そもそも二か国語もできない人間に答えられないなあ。

 

24 小説を書く(読む)上での、あなたのガソリンはなんですか?


つらいこと、とか。自分浮いてるなあ現実でやってけないなあって気持ち。あとは…認めたくないけど、自己顕示欲とか承認欲求もあるんじゃないかな。

 

25 これらの質問に答えるうちに、自分の中に見つけた矛盾はある?


読み返せばあるかも。今のところはないような?

 

感想

自分は負の力で小説を書いている感じがしますね。 わりと思いついたままババッと書いたのですが、答えやすい質問が多くて、楽しかったです。懐かしの一問一答の文学バージョンみたいな感じで。自分だと結構根も葉も無い解答になってしまった部分があるのですが、他の方だとまた全然違う答えになりそうで、興味深いです。書き手さんはぜひやってみてください。

ここまでお読みいただきありがとうございました!