5月の鑑賞記録
読んだ本
切破へ 井上荒野
→ブログ書き済み
きみがぼくをみつける (サラ・ボーム)
→五月の個人的ベスト本。表現もテーマも何から何まで好みだった。もうなにもかけない。書けないけど一番好き。直感で買ってよかった。
大家さんとぼく 矢部太郎
→受賞のニュースで、すごく嬉しそうにしてたのが気になって。個人的にこの距離感は苦手なやつだったけど、大家さんの昔語りを喜んで聞いている矢部さんはいい人。いろんなことが苦手な感じが、のび太くんみてるような微笑ましい気持ちになる。
罪と罰1(光文社古典新訳) ドスト
→TOKYO FM「人生に、文学を。」の又吉ゲスト回を聞いて。キャンベルさんが「又吉さんの主人公はすごく歩きますね。こんなに主人公が歩く作品は滅多にないですよ」と言っているのをきいて、自分の中で歩くといえばラスコーリニコフな記憶があって読み直したくなった。やっぱり彼もかなり歩いてる。1−2部(この巻収録分)は読んでいたらしく、覚えがあったが、さすが新訳なだけあってずっと読みやすい。あんなに分かりづらかった議論が、等身大の若者の会話として入ってくる。馬の場面はやっぱり痛切。ラスコーリ二コフとラズミーヒンのコンビは陰と陽感があってとてもよい。
恥辱 クッツェー
→重厚な読後感。恥辱に対して人はどう向き合うかというのがテーマだろうか。主人公がセクハラで処分されてもあまり反省してなくて、開き直ってるのが人を選ぶと思う。美しい女以外の存在価値がわからないとか言ってるし。ただ後半の怒涛の展開と試練から、彼の中で、わかりやすいかたちではなく、生命とか、孤独とか、苦悩とか、そういう「何か」への畏れ?のようなものが芽生えてくる。読み終わったときの感情を忘れたくない。年取ったら読み直したい。
水いらず サルトル
気になってた大学生のとき読まなかったの後悔した。体と精神がかけ離れてゆく感覚、醜いからだのなかでのたうちまわるしかない感覚に共感する。剥離していく。表題作、「壁」、「エロストラート」、「一指導者の幼年時代」みんな好き。でもとりわけ女性視点のお話がいい。サルトルとボーヴォワールの映画をみたことがあるけど、こんなに女心を書ける人には見えなかったなあ…。哲学的な主張?も入ってるんだろうけど、それ以前に小説として、空間や世界観として好き。
オーディオブックで聞いたやつ
泥棒 夏目漱石
→日常の断片を切り取った感じで安心して聞ける。文豪の生活の一コマ
I can speak/ 待つ 太宰治
2話とも空虚感がとても好きだった。虚しい、哀しい。
夜長ノート 種田山頭火
→種田山頭火ってこんなくらいこと考えてる人だったんだ、てなった 好きだ
見た映像
ナイトクローラー→記事書いた
ネバーランド→微妙だった、こういう厳しい祖母キャラとか母キャラの魅力がわからなかった、夢を信じることと現実を受け入れないことは違うのでは?ってずっともやもやした 子供を子供扱いすることが親の仕事じゃないと思ってしまう
ノルウェイの森→記事済み
Scoop!→福山雅治がひたすらチャラくてリリーフランキーがとにかく怖かった。二階堂ふみがずっと好きになれない。邦画の変わった女子ってだいたいこの子なのに。吉田羊は好き。
墓場鬼太郎(アニメ)→やっと完走できた。ブリガトーンが唐突すぎて話飛ばしたかと思った。幽霊電車と吸血鬼ジョニーの話が好き。妖怪いっぱい出てくると楽しいね。会話や展開の外連味がいい。
最終話の唐突な演出は嫌いじゃなかった。「死ぬのも・地獄へいくのも悪くない」で終わるのが鬼太郎らしい。ねずみ男って不老不死なんだね、それであのヒゲが不老不死の秘密なんだなあ。やっぱり地獄と人間界を自由に行き来できる妖怪は羨ましい。妖怪になりたいなぁ
八日目の蝉→数年ぶりに2度目を見た。前見たときは娘の視点でしか見れなかったけど、もうすぐ25歳って年で見ると希和子の気持ちがよりわかった。安っぽくなるのがいやなんだけど泣いてしまった。男の人がみんなくずでひどい。
好きな話をずっと突きつめると好きとかツボとしかいえなくて困ってます
そこまでじゃなきゃさらっとかけるんだけど 難しい
六月はとりあえず、犬が島と勝手にふるえてろは見たいです
それと、普段の読書と平行してなんでもいいからなにかおはなしのようなものを書きたいなぁ