にしのひがしの

小説家志望の女が本の感想を書いてゆくブログ。

2018-08-01から1ヶ月間の記事一覧

2018年7月〜8月に読んだ本

7月〜8月に読んだ本で、記事を書いていなかったものをまとめました。 (案の定)長くなりましたが…。一冊あたりは短いので読んでみてください。 優しい鬼 レアード・ハント 奴隷制があった時代の、中西部(ケンタッキー州シャーロット郡…『パラダイス』)…

『すばる』2017年11月号感想走り書き(第41回すばる文学賞受賞作品+佳作感想)

読みました。うーん。。どっちも微妙でした。賞ごとの傾向はあるんでしょうが、完成度においても文章のレベルにおいても『蛇沼』(新潮新人賞)『青が破れる』(文芸賞)のほうがよかったと思います。 (それぞれの感想ページはこちら↓) 山岡ミヤ『交点』第…

大江健三郎『個人的な体験』『狩猟で暮した我らの先祖』『人生の親戚』『鳥』

最近わりと大江健三郎を読んでいました。個人的な感想メモを書き留めておきたいと思います。 個人的な体験(第11回新潮文学賞受賞作) 大江健三郎の作品は彼独自の哲学や思索のシュミレーションというか、あるひとつの実験的な世界という側面が強い。こう、…