にしのひがしの

小説家志望の女が本の感想を書いてゆくブログ。

2018-06-01から1ヶ月間の記事一覧

石井遊佳『百年泥』(第49回新潮新人文学賞・第158回芥川賞受賞作)感想

(新潮2017.11月号誌上で読みました) ※ネタバレ注意 最近の芥川賞って、こういう、ちょっとべらんめい感ある女性の一人称小説が好きな気がする。絲井秋子さんとか村田沙也加さんとか。正直そこまで良い小説とは思わなかった。「わたしのインドで日本語教師…

佐藤厚志『蛇沼』(第49回新潮新人文学賞受賞作品)感想

※ネタバレ注意 (新潮2017年11月号) ドロドロした憎悪、疑念、暴力、嫌悪が沼底に溜まった泥のように渦巻いている。 主人公恭二がセイコや雷魚、祖父茂夫に向ける愛情?はちょっと意外なくらい純粋。 一枚岩なヒーローとかダークヒーローではなく、鬱…

昔みた映画のレビューをまとめてみる・上

思うところあってFilmarksから鑑賞メーターにレビューを移転します。それで、鑑賞メーターだと文字制限があって、書いたのが削れてしまうので、こちらに記録をまとめがてら、感想全文を残して置こうと思います。2年前〜ブログを始める前辺りに見たものです。…

5月の鑑賞記録

読んだ本 切破へ 井上荒野 →ブログ書き済み きみがぼくをみつける (サラ・ボーム) →五月の個人的ベスト本。表現もテーマも何から何まで好みだった。もうなにもかけない。書けないけど一番好き。直感で買ってよかった。 大家さんとぼく 矢部太郎 →受賞のニ…