2018-01-01から1年間の記事一覧
今回も文学作品でなくコミックエッセイの感想です。卯月妙子という漫画家の性質上、統合失調症やアダルト業界について触れているので、苦手な方はご注意ください。 『実録企画モノ』 実録企画モノ posted with カエレバ 卯月妙子 太田出版 2013-11-01 Amazon…
読みました。エホバの証人信者の母親のもとに生まれた女性の、体験告白コミックです。いろいろ考えたことをつらつらとのせていきます。 幸福とか、あるべき生き方とかって答えのないものだから、はまりそうになるのはわかるでも、エホバは答えのない問に一人…
読んだ本 乳と卵(らん) (文春文庫) posted with カエレバ 川上 未映子 文藝春秋 2010-09-03 Amazon 楽天市場 多分初川上未映子作品。 卵の白身のようにぬめって延びてゆく文章。 下品だったり、およそ知的とはいえない会話そのままの言葉づかいを敢えて多用…
意外とよかったーすごく性格が悪い女の子のはなしです。女の子のどろどろな映画みたい気持ちになって。主人公の子がだいぶ苦手なタイプで最初はウッ…てなった。でもちゃんと痛い目見ていて、中盤からは共感できるところも出て来て楽しめました。主人公キリコ…
www.kikikomi.info こちらの記事で公開されていた「小説とは何か」を具体的に考える25の質問、に自分なりに答えてみました。 内容は以下のとおりです。 1 「小説とは何か?」を考えることで、あたなの身に何が起きると思うか。2 文字だけで構成されている世…
10/16現在の読んでる本と感想メモなど。 Kafka on the shore by Haruki Murakami Kafka On The Shore (Vintage Magic) posted with カエレバ Haruki Murakami Vintage 2005-10-06 Amazon 楽天市場 原作がすごく好きだったので、せっかくならボキャビルがてら…
ビートニクスを代表する作家であるアレン・ギンズバーグ(ダニエル・ラドクリフ)と、友人ルシアン・カー(デイン・デハーン)の大学時代を描いた、実話にもとづく映画です。他にもケルアック、バロウズなどが出てきます。 ずっと見たいと思ったけど昨夜Netf…
7月〜8月に読んだ本で、記事を書いていなかったものをまとめました。 (案の定)長くなりましたが…。一冊あたりは短いので読んでみてください。 優しい鬼 レアード・ハント 奴隷制があった時代の、中西部(ケンタッキー州シャーロット郡…『パラダイス』)…
読みました。うーん。。どっちも微妙でした。賞ごとの傾向はあるんでしょうが、完成度においても文章のレベルにおいても『蛇沼』(新潮新人賞)『青が破れる』(文芸賞)のほうがよかったと思います。 (それぞれの感想ページはこちら↓) 山岡ミヤ『交点』第…
最近わりと大江健三郎を読んでいました。個人的な感想メモを書き留めておきたいと思います。 個人的な体験(第11回新潮文学賞受賞作) 大江健三郎の作品は彼独自の哲学や思索のシュミレーションというか、あるひとつの実験的な世界という側面が強い。こう、…
読みました。 なんか、すごーーくモヤモヤしました。これはダンサー・イン・ザ・ダークを見た時の感想に似てる。 レビューを見るとみんな褒めてるのも似てる。 まず、ストーナーにはもっとやれることもやるべきことも、あると思った。 周囲を幸せにする努力…
読みました。おもしろかったです。 喋ってる内容は結構難しいことなんだけど、話し言葉だからするっと読めて、わかりやすいです。 作家さんとか思想家?さんの対談ならよくあるけど、翻訳者さんの視点からの対談って初めて読みました。海外文学を中心に、現…
(文藝2016 冬号誌上で読みました) 「気持ちのよい違和感」 口語と文語、漢字とひらがな、文学と会話が入り混じってくる文章が新鮮だった。所々詩のような、所々コントのような。形式張ったなにかを描こうとしていない。とことん感覚的で。あまりかっちり小…
(新潮2017.11月号誌上で読みました) ※ネタバレ注意 最近の芥川賞って、こういう、ちょっとべらんめい感ある女性の一人称小説が好きな気がする。絲井秋子さんとか村田沙也加さんとか。正直そこまで良い小説とは思わなかった。「わたしのインドで日本語教師…
※ネタバレ注意 (新潮2017年11月号) ドロドロした憎悪、疑念、暴力、嫌悪が沼底に溜まった泥のように渦巻いている。 主人公恭二がセイコや雷魚、祖父茂夫に向ける愛情?はちょっと意外なくらい純粋。 一枚岩なヒーローとかダークヒーローではなく、鬱…
思うところあってFilmarksから鑑賞メーターにレビューを移転します。それで、鑑賞メーターだと文字制限があって、書いたのが削れてしまうので、こちらに記録をまとめがてら、感想全文を残して置こうと思います。2年前〜ブログを始める前辺りに見たものです。…
読んだ本 切破へ 井上荒野 →ブログ書き済み きみがぼくをみつける (サラ・ボーム) →五月の個人的ベスト本。表現もテーマも何から何まで好みだった。もうなにもかけない。書けないけど一番好き。直感で買ってよかった。 大家さんとぼく 矢部太郎 →受賞のニ…
原作:村上春樹 監督・脚本:トラン・アン・ユン 主演:松山ケンイチ ★★★★☆ やっと観ました。レビュー見ると結構酷評多いですね。ハルキストとか、ノルウェイの森がすごく好きって人とかいて、原作とは比べものにならない、って結論が多い。コアなファンほど…
こんにちは、にしのです! 今回は珍しく英語の学習法についてです。備忘録の意味も込めて書いておきたいと思います。まあ、タイトルの通りなのですが、個人的にはすごく自分にあってるなー!と思うので、参考にしていただければと思います。 自分の英語スキ…
(2008年 第139回直木賞受賞作) 読みました。 ずっと「せっぱ」だと思って読み進めてたんだけど、「きりは」って読むんですね。切羽詰まる、の切羽ですよね。意味は同じなのかな。 解説が山田詠美さんで、昔好きだったのでそれもあって読みました。 …
頑張って一週間くらいで読みました。読みましたけど。 論点というか、主眼はどこなのか混交している印象が強い。ぼやけている。 ヒトラーとかユダヤ人のことなのか、易経のことなのか、政局のことなのか、戦勝国と敗戦国間の人種的軋轢のことなのか、謎めい…
ナイトクローラー:★★☆☆☆: ダン・ギルロイ監督 ジェイク・ギレンホール主演/米 インディペンデンツ・スピリット賞 脚本賞・新人作品賞受賞 見ました。 最初は高卒の与太者が天職見つけて成功するサクセスストーリーなのかと思ったけどちょっと違いました。…
読みました。 :★★★★★: 今やってるAmazon Kindleの幻冬舎文庫セールで324円で買いました。あ、でも、Kindle版は解説がない(最後まで読んで知った)というがっかりポイントがあります。。解説だけ図書館とかで読むなりでいいって方はぜひぜひ。 凄い良か…
『南極料理人』(2009) 監督・脚本:沖田修一 原作:西村淳 主演:堺雅人 評価:★★★☆☆ Amazonプライムビデオでみました。 最初のシーンの「中国文化研究会」っていう幕と麻雀やってるところだけ前見たことがあって。大学のやる気ないサークルがなんやかんや…
読了しました。 薄い本だし、訳も自然でつっかえるところもなかった。 難しいようでいて単純な話なんだろうなと思う。 こういう話を読むときに、何かと何かがイコールだとか分析して、関係図とか、一覧表を作ろうとしたがる人がいる。たとえば芥川龍之介の『…
覚えている範囲で書いていこうかと。。 映画 ムーンライズ・キングダム(ウェス・アンダ―ソン、米)2012 ミザリー(ロブ・ライナー、スティーブン・キング、米)1990 トゥルーマン・ショー (ピーター・ウィアー、米)1998 シャイニング(スタンリー・キュー…
更新あんまりしていなかったのですが、今月のPVが100行ってました。来てくださってる方本当にありがとうございます。今年もよろしくお願いします。 にしのの2018年の目標は、映画100本、本100冊読む!というものです。 ずっと小説家ワナビでいない…
『怒り』Netflixで見れたので見ました。飽きないで見れました。どちらかというと「え、もう終わり?」って感じで、充実した時間でした。 1. 森山未来やばい 2. 宮﨑あおい幸せになってね 3. 妻夫木ゲイゲイしすぎ&綾野剛演技の幅広い まとめるとこんな感じで…